| ----------- | 苦しみや悲しみに出会ったとき、人に何ができるのだろう。 |
| 昔々、人々が信仰のもとに日々を送っていた頃の物語である。 | |
| すべては深い山々に囲まれた宮殿の一室から始まった。 | |
| 立ちこめるお香の煙、響き渡る呪文、 | |
| 大勢の僧侶に囲まれながら祈る少女。 | |
| そう、彼女こそポカラ国の生き神 クマリ であった。 | |
| クマリは祈る。人々のため。ポカラの大地のため。 | |
| そしてついにある重要な啓示を得るのであった............ | |
| ネパールには クマリ という生きた神とあがめられる女達がいる。 | |
| 女達は決められた血筋から、ある条件のものに選ばれ、予言や祈祷を司る。 | |
| なかでも首都カトマンズにいる クマリ は国の重要な予言を行い、 | |
| 国王をも凌ぐ尊敬を集めているという。 | |
| 生身の人間を神として崇める信仰は今もなお、 | |
| 存在している。 |